「亜人(デミ)ちゃんは語りたい」2巻の感想


亜人ちゃんは語りたい(2) (ヤンマガKCスペシャル)

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1巻の感想はこちら

 亜人ちゃんは語りたい2巻を読みました。

 やはりこの作品は言葉の言い回しが絶妙ですね。難しい話も、最後には上手い落とし方をしていて気に入っています。雪にまつわる騒動の終わりは、何度も読み返してしまいますね。

 1巻に引き続き、面白かったです。


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日下部 雪にまつわるお話

 この2巻での一番の盛り上がりは雪にまつわるエピソードだったと思います。

 ひかりもバンパイヤとして、入学当初は周りの生徒として馴染めない時期もありましたが、彼女は持ち前の天然な明るさでそれを乗り越えていました。
 しかし雪はひかりほど簡単にはクラスに馴染めていませんでした。それは一巻でも描かれていましたね。

 結局、中学時代まで考えていたように、雪の雪女としての性質は人に危害を加えるようなのでなかったのは良かったです。そしてその答えを導き出して、最後に優しい言葉をかけてあげる(重要)高橋先生はやっぱり素敵な先生でした。

 そんな高橋先生に対して、最後に雪が返した一言も良かったですね。
 ただ上手いだけじゃなくて、それが彼女が雪女としての性質をちゃんと受け入れられたというの言葉でもあって、ほっこりします。

町について私も語りたい

 そんな雪女騒動の幕話として挟まっていた「デュラハンちゃんは眠りたい」ですが、高橋先生の言葉を思い出して、デュラハンらしい自分をいじったネタをメモする町は可愛らしかったですね。
 このお話は、雪の問題が解決した時に言った冗談が、自然と線引きを踏み越えるような物であることを示しているようで、良いつながり方をしているなーと感じました。

 
 まあ、そこからちょっと話は逸れて。

 町の入浴シーンについてです。……いやいや、別にやましい話をしようっていうわけじゃないですよ。

 そういえば町は普段から頭を支えているからかからだが筋肉質だなーなんてくらいは思いましたけど。
 いや、でもその前のお話で描かれた雪の腕と手も微妙にゴツかったような……。これが女子のふっくらとしたリアルな質感を追求した結果なのか、女性の体を描き慣れていない結果なのかは、まあ、いや、そういう話をしたいんではないんですけどね。

 
 本題に入ると、町は入浴時、体だけで入浴しています。
 そのとき頭は何かにタオルをつり下げて、そこに固定されていました。
 が、それは良いんですけどその下は湯船です。

 もしもタオルの固定が外れてしまった場合、頭が湯船にボチャン! ってなっちゃいますよね。それがものすごく怖いです。
 デュラハンだともちろん自力で水から顔を出すことはできません。
 けれど、頭をすくい上げるために必要な視界は、おぼれてしまった頭の方に付いています。慌ててしまえば、体の方でとっさに頭を拾い上げることもできないでしょう。

 ……いや、怖いです。
 もしもデュラハンが存在するなら、頭は違う場所に固定しておかなければ危険で仕方ないでしょうね。
 つり下げる場所を変えるだけだと、床にぶつかって怪我をしてしまいます。
 というわけで、寝る時みたいに頭をタオルかなんかの上に置いておくしかないんでしょう。

 現実にデュラハンがいたら、なんだか不便そうですね。
 なーんて思ったところで筆を置かせてもらいます。それでは。

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